豊田市美術館に行ってきた。
奈良美智 for better or worse鑑賞。
少女のデフォルメの絵の人の特別展。
ナラミチさん。(ゆうそくよみ)
楽しめた。
印象に残ったこと
印象に残ったのは、2点。
①最初の展示室
に、陳列された、奈良さんの子供〜青春時代の事物。
レコード、人形(こけし、マトリョーシカ、etc)、好きな本の数々。
彼の≦心象の原風景≧を最初に持ってくることで、
文化的バックグラウンドを端的に理解させる効果。
②繰り返し出現するモティーフ
ご存知の通り、奈良さんと言えば女の子の絵だが、
その脇を飾る小道具も、いい味を出している。
とくに以下のモティーフは、頻出。
オッドアイ、描き込まれた瞳、花、家、犬、
ナイフ、眼帯、きぐるみ等。
所感
パンフレットで見たときには何ともなかったが、
実際に大きな絵として、まじまじと見ると、
可愛さの中に、どことなく不安を覚える、不思議な感覚を受けた。
特に、後半の絵だったか、ちょっとロンパリってて、(*1)
片方の目は鑑賞者と目が逢うが、もう片方はどこを見てるのかよう分からん。
そんな絵にすごく惹きつけられた。
鑑賞者の過去か未来かを見通してるんやろ(適当)
ここで、思い返すのは、展示の序文に記されたフレーズ―
「観るものを内省へと導く精神性」である。
知らず、この無意識に喚起された内観の結果として、得も言われぬanxiousな気分が生まれているのだとしたら、主催者の思惑どおりに、「俺は楽しんで」いた・・・?
少女の絵が、たまにちょっと半笑いだったり
やけに挑発的なのはそういうことなのだ。
うるせーよ。
余談
外の売店の水出しコーヒーがうまかったです、まる
(*1)London, Paris, maybe Tokyoのことではない。斜視のこと。