御釜ハイキング
今日は蔵王連峰の山形側の峰、熊野岳〜馬の背〜刈田岳を散策した。いわゆる御釜コースである。御釜は火口がカマの形をしていることによるもので、まんまのネーミング。
あいにくの天気(霧が立ち込めていた)で、火口をくっきり見るのは絶望的だった(*1)ため、高山植物を見るのと、トレッキングを楽しむことに切り替えて臨んだ。
まずは、蔵王温泉郷の3つあるロープウェイの1つ「蔵王ロープウェイ」で地蔵岳の頂きに移動し、そこから、峰沿いに熊野岳を目指すルートをとる。
ロープウェイの中で、短パンの格好では寒いかなと思ったが、山頂駅に着いてみると、気温は15度前後であり、何ら問題なかった。
途中の分岐(?)で乱雑に<近道>と書かれたルートがあり、どうもパンフレットにもそのような道がある体で書かれている。どうやら熊野岳山頂の神社に直接アクセスできるようだ。
その実、このルートは、道というにはあまりに抽象的というか、ところどころの岩に白く「○」マークをつけただけというヤッツケのルートであった。パンフレットにあるんだからと信じて、淡々と20分ばかり登ると、確かに、神社に着いた。熊野岳山頂到着である。
驚いたのは、docomoの電波がこんな所でも拾える点だ。流石である。後で知ったことだが、docomoと観光境界は、登山アシスト用のアプリを提供しており、そのためにGPSと4gが拾えようにお膳立てをしているとのことだった。
後は、火口のカルデラ地形(馬の背という。やはりネーミングが直球だ)に沿って進むと刈田岳の頂上に着いた。ロープウェイの駅から、90分で目的地到着である。(途中写真をパシャパシャやっていたのでロスが多いが)
結局天候回復はせず、かえって刈田岳で昼食中にどしゃぶりの雨が降る始末である。復路を戻るのはちょっと萎えてしまったので、バスで温泉郷まで戻って、公衆浴場で暖をとった。運動後、しかも雨に濡れて冷えていたので、熱めの湯は最高だった。
難易度的にも、行動食確保のしやすさ(温泉街コンビニあり)、ロープウェイやバスといった交通手段のバックアップ、所要時間の短さから、総合的に初心者向けで楽しみやすかった。普段なかなか見れない植物が見れて楽しい。
惜しむらくは、夏に見頃を迎えるアサギマダラに出会えずじまいだったことだ。。今度再チャレンジしようと思う。
(*1)蔵王連邦は火山なので、火口近傍はITVカメラで常時監視され、かつそれはネットで配信されている。よって、山頂での視界レベルがどのようなものか、大凡分かるのである。